ペット保険は「入っているかどうか」より、「どういう内容で入っているか」のほうが大事です。
そして、それを確認しておくことが、終活の備えにもなります。
私は幼少期からわんちゃん、猫ちゃんとともに暮らし、近年では2頭のシェルティーとともに過ごしてきました。保険の内容がまったく違う2つの契約を経験しましたので、そこから見えたことを書きます。
特定の保険会社や商品をすすめる記事ではありません。契約内容のどこを見ておくとよいか、という話です。
1頭目の契約|通院50%・限度日数は年22日でした
2026年8月に16歳2か月で見送った子です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通院 | 50%/1日あたり限度額12,000円/限度日数年22日 |
| 手術 | 90%/限度額50万円/年2回まで |
| 最低支払対象治療費 | 30,000円 |
| 窓口精算 | できる |
10歳ごろまでは、ほとんど病院にかかりませんでした。保険を使う場面がなかったのです。
ところが14歳のとき、大量の下痢をして病院へ行ってから、16歳で亡くなるまで、頻繁に通院することになりました。
そのときに初めて、「限度日数 年22日」という項目の意味がわかりました。
契約したときには、ここを気にしていませんでした。若いうちは、そもそも病院に行かないからです。
保険に頻繁にお世話になるのは、たいてい10歳を過ぎてからです。そのときになって初めて、契約内容が効いてきます。
だから、元気なうちに一度、契約書を見ておいてください。
2頭目の契約|90%・限度日数も回数制限もなし
いま1歳9か月のシェルティーです。1頭目の経験をふまえて、2頭目は内容を変えました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補償の割合 | 90% |
| 補償の範囲 | 通院・入院・手術 |
| 年間の支払限度額 | 150万円 |
| 1日あたりの限度額 | 制限なし |
| 支払回数 | 制限なし |
| 窓口精算 | できない(いったん自分で払って、後から請求) |
1日あたりの限度も、回数の制限もありません。年間150万円の枠の中で使えます。
そのかわり、窓口精算ができません。病院ではいったん全額を払って、あとから保険会社に請求します。
ペット保険の窓口精算ができないことがあります
「窓口精算ができる」と書いてあっても、できないことがあります。
窓口精算は、その動物病院が保険会社に対応していることが前提です。対応していない病院では、いったん自分で払って、後から請求することになります。
夜間病院や、専門的な治療のために初めて行く病院では、起こりやすいことです。
ただし、窓口精算ができるという理由だけで動物病院を選ぶべきではない、と私は思っています。
私は、信頼できる病院を探して、いくつもの病院に通いました。最後は大阪と京都に信頼できる病院、伊丹に信頼できる獣医さんを見つけることができました。
大事なのは、その子をきちんと診てくれるかどうかです。支払い方法は、そのあとの話です。
窓口精算ができないなら、一度立て替えられるだけの現金を用意しておく。そちらで備えるほうが、順番として正しいと思います。
ペット保険の選び方|契約前に見ておく8つの項目
私の経験から、見ておくとよいところを整理します。
| 項目 | なぜ見るのか |
|---|---|
| 補償の割合(50%/70%/90%など) | 支払う額が変わります |
| 1日あたりの限度額 | 高額な検査や処置のとき、ここで足りなくなります |
| 限度日数・回数 | 通うようになってから効いてきます |
| 年間の支払限度額 | 大きな手術があると、ここに届くことがあります |
| 最低支払対象治療費(免責金額) | この金額以下だと支払われません |
| 窓口精算ができるか | できない場合、立て替えが必要です |
| 更新年齢の上限 | 高齢になってから続けられるかどうか |
| 加入時の年齢制限・既往症の扱い | あとから入るのは難しくなります |
いちばん見落とされるのが、限度日数と回数だと思います。
若いうちは「年22日で足りる」と感じます。通うようになるのは、たいてい10歳を超えてからです。
終活の備えとして|保険の情報を書き残しておく
ペット保険は、飼い主さんが元気なあいだの話だけではありません。
もし自分に何かあったとき、この子の保険はどうなるのか。
- 契約している保険会社と証券番号
- 補償の内容
- 保険料の引き落とし口座
- 請求のしかた
これを書き残しておかないと、引き継いだ方が使えません。保険料の引き落としが止まれば、契約も切れます。
ペットファイルに、保険の情報を1ページ入れておいてください。かかりつけ病院の連絡先と並べて書いておくと、そのまま使えます。
世話をお願いする方を決めておく飼育委託契約や、費用を託すペット信託とあわせて考えると、より確実になります。
介護が必要になったときの費用についてはこちらの記事、私自身の後悔と備えについてはこちらの記事に書いています。
よくある質問
Q. ペット保険の「限度日数」とは何ですか?
A. 1年間に保険が使える通院の日数の上限です。私の1頭目の契約では年22日でした。若いうちは十分に感じますが、通院が増えるのは高齢になってからです。契約前に確認しておくことをおすすめします。
Q. ペット保険はいつから使うことになりますか?
A. あくまで私の経験ですが、1頭目は10歳ごろまでほとんど病院にかかりませんでした。14歳から頻繁に通うようになりました。加入してすぐ使うものではなく、高齢になってから効いてくるものだと感じています。
Q. 窓口精算ができる保険なら、どの病院でも使えますか?
A. いいえ。窓口精算は、その動物病院が保険会社に対応していることが前提です。対応していない病院では、いったん全額を支払って、後から保険会社に請求することになります。夜間病院や初めて行く専門病院では起こりやすいです。
Q. 窓口精算ができる保険を選んだほうがよいですか?
A. 便利ではありますが、それだけで動物病院を選ぶべきではないと思います。いちばん大事なのは、その子をきちんと診てくれるかどうかです。窓口精算ができない場合は、立て替えられるだけの現金を用意しておくほうが確実です。
Q. 「最低支払対象治療費」とは何ですか?
A. 免責金額のことです。この金額以下の治療費は支払われません。私の1頭目の契約では30,000円でした。少額の通院が続く場合、ここで対象外になることがあります。
Q. 終活の備えとして、保険について何をしておけばよいですか?
A. 保険会社名・証券番号・補償の内容・引き落とし口座・請求のしかたを書き残しておいてください。飼い主に何かあったとき、引き継いだ方が使えなければ意味がありません。ペットファイルにまとめておくのが確実です。
まとめ
- 保険は「入っているか」より「どういう内容か」
- 限度日数・回数は、実際に通うようになってから効いてきます
- 1頭目は年22日。契約したときは、この項目を気にしていませんでした
- 2頭目は、1日あたりの限度も回数の制限もない内容にしました
- 窓口精算は、病院が対応していなければできません
- それでも、窓口精算を理由に病院を選ばないでください
- 立て替えられるだけの現金を用意しておくほうが確実です
- 契約情報をペットファイルに書き残す。引き継げなければ意味がありません
※本記事は、私自身の契約と経験に基づく記録です。保険商品の内容は契約ごとに異なります。特定の商品をすすめるものではありませんので、ご加入・見直しにあたっては保険会社・代理店にご確認ください。
Shoko行政書士事務所では、ペットのための未来への備えのご相談をお受けしています。ペットファイルの作成、飼育委託契約、遺言書、死因贈与、ペット信託など、ご家族の状況に合わせてご提案します。兵庫県宝塚市を拠点とし、京都府京都市・大阪府大阪市を中心にオンライン・訪問にて対応させていただきます。まずはお気軽にご連絡ください。
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